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記憶

― 前回までのあらすじ ―


飛空庭崩壊後、行方不明となったパニを探しだす為に、弟妹達は動き始めた。
聞き込みをし…各地を巡ったにも拘らず、何一つ手掛かりは掴めないまま愕然とした日々を過ごす5人。
そんな中、ひっそりと動く三女のアリスティアの姿。
姉の日記を見つけ、そこに書かれた内容の真相を知る為、過去を探ろうと何でも屋に情報収集の依頼をしていた――。


一方パニは、アクロニア大陸東南東にあるマイマイ島・バオバブの森。一般市民は立ち入り禁止と言われる区域に流れ着いていた。
そこで再会した一人の男性。ヴェイカス(本名:ジャス・クリーノ)
侵入者としての処罰を受け入れようとしたパニに、ヴェイカスは驚愕の言葉を口にする。



「俺は…おまえとアムニスの父親だ」



ドミニオンである彼の一言に言葉を失うパニ。






いったい…何が真実で…
              何が偽りなのか…























 「アリスちゃんの様子は…?」












 「…泣きつかれて…寝てるよ」










 「そう…」












 「…もう遅い時間だし…お前たちも眠った方がいいぞ?」










 「…うん」










 「明日にでも、マイマイ島に行ってみよう。もしかしたら…何か新しい情報があるかもしれない…」










 「ん…」

 「えぇ…」





































 「………」
























 「…アリス?」

























 (…こんな時間に…どこに行くんだ?)












 「………」

















 「おう。来たか…」





 「………」





 「詳細不明な所もあったが…このぐらいで我慢してくれ」





 「………ありがとう」





 「その中に書いてある事についての質問は受け付けない。当然、情報の入手ルートもだ。用が済んだのなら…早々に出て行ってくれ…」





 「わかったわ…」












 「本当にこれで良かったのか…ヴェイカス。もう…あの子達を止めることは…できないぞ…」


































      触れてはいけない





     あたしの中で誰かが言う…





      見てはいけない





     でも…もう止められない





      思い出してはいけない





     何を…思い出してはいけないの?





     あたしは…パニ姉のことが知りたいだけ―――

     唯一、血の繋がってるパニ姉のことだけが知りたい。
     それだけのはず…。


     なのに…


     なんでこんなに不安になるの?
     なんで全身が震えるの?



     どうして…こんなに…「恐怖」とも言える感情が沸き起こるの?


     わからない。

     でも…知りたいの…。



     あたしが知らない…姉さんのことを―――


















 「………見て…いいよね。知っても…いいよね。あたしは……きっと、知らないことがいっぱいあると思うんだ…。姉さんが…何に苦しんでいるか知りたいの。力になってあげたいんだ。だから、いいよね…母さん…」


































 「………ぇ。これ…どういう…こ…と…?あたしとパニ姉は…姉妹じゃ…ないの?」






















 「母さんが…殺され……た?」












 「…うそ。だって母さんは…病気で……つッ!?」





































     ……な…に……?





     見てはダメだと…

















     パニ…ね…ぇ…?





     思い出してはだめだと言ったのに…

















     これは……だれの……きおく…?

     あたし…の?





――そう。あたしが心の中の片隅に封じ込めていた…記憶――

























「い…や……。いやぁぁぁぁあああ!!!」












「アリスティア!!!!!」

























     ― 幼かったあたしが見た記憶 ―
     ― 現実を受け入れることが出来なかった記憶 ―
     ― 思い出してはいけなかった…記憶 ―
     ― 忘れ去ってしまえば……良かった記憶 ―

       だけどあたしは…取り戻してしまった――

       姉さんとの血のつながりがないこと
       母さんが病死ではなく、殺されてしまったことを…





      どうして…
      どうして誰も…
      本当の事を教えてくれなかったの?





      ねぇ…どうして…













 「姉…さ……ん―――」



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