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帰り道(後編)

― 前回までのあらすじ ―


飛空庭崩壊後、行方不明となったパニを探しだす為に、弟妹達は動き始めた。
聞き込みをし…各地を巡ったにも拘らず、何一つ手掛かりは掴めないまま愕然とした日々を過ごす5人。

そんな中、アップタウン下町に住む『何でも屋』にパニの過去を調べる様、情報収集を依頼してた三女アリスティア。
そのアリスティアの元へパニの過去が記された報告書が渡された。
育ての親であり、『母』と呼んでいたセレスの墓前で、アリスティアはその内容に驚愕する。
そして――
アリスティア自身が忘れていた幼き頃の記憶を…取り戻してしまった…。


一方パニは、アクロニア大陸東南東にあるマイマイ島・バオバブの森。一般市民は立ち入り禁止と言われる区域に流れ着いていた。
そこで再会した一人の男性。ヴェイカス(本名:ジャス・クリーノ)が突然の衝撃発言をする。自分がパニとアムニスの父親だと…。

突然の言葉に困惑するパニを横目に、全ての真実を話す為、ヴェイカスとパニはアップタウンへと向かうために、バオバブの森を走り続けていた。


【パニ家ストーリー続編です。大変お待たせしました。】





ヴェイカス (………)




パニ (………)


パニ (いったい何だっていうんだよ!)


パニ (信じない。あいつが父親だなんて…絶対信じるもんか!)











ヴェイカス 「ふぅ。やっと街に着いたか」


パニ 「………」


ヴェイカス 「疲れたか?」


パニ 「…別に」


ヴェイカス 「やれやれ。いつまでふて腐れるつもりだ?」


パニ 「!? べ、別にふて腐れてなんかいないよ!」




ヴェイカス 「ふっ…まぁいいさ。さてと、このままアクロニアに…と言いたい所だが、
        ちょっと寄りたい所があるんだ…」





パニ 「寄りたい所?」


ヴェイカス 「あぁ。ちょっとしたヤボ用でな。悪いがこの辺りで待っててくれないか?」


パニ 「…うん」


ヴェイカス 「ついでに、アムニス達に連絡でも入れてやれよ。心配してるはずだ」


パニ 「わかった…」





******************************************************************************************


 トンカ : マリオネット第一研究所



ヴェイカス 「…と、まぁ、そんな訳だ。あとの事はおまえにまかせたぜ」




研究員 「了解した。しかし…本当にいいのか?今なら、もっと違う選択だって
      出来るんだぞ?」



ヴェイカス 「いいんだ」


研究員 「…後悔…しないんだな?」


ヴェイカス 「くどいぜ。もう決めたんだ。…いや、最初っから決めていたんだ。
       俺が…俺でなくなったあの日から…」



研究員 「………」




ヴェイカス 「あぁ。そうか。おまえら研究員の奴等から見れば、俺は、おまえらの「所有
       物」
だもんな!!このままあっさりと手放すのが惜しいってとこか?!だが、約束
        は守ってもらぜ。俺はもう…自由なんだからな…!!」



研究員 「そんな言い方は止してくれ!確かに…おまえには苦痛の日々だったかもしれな
      い。だけど…それは、おまえだって承知のはずだ!」



ヴェイカス 「あぁ。そうさ。承諾するしかなかったんだからな!あの時、あの場では、
       それ以外の選択の余地はなかったんだ!」



研究員 「っ……」




ヴェイカス 「………すまない。おまえは…俺を助けようとしてくれたのにな。
       八つ当たりもいいとこだ…」



研究員 「いや。いいんだよ。僕も…同罪だからな。あいつらと…」


ヴェイカス 「………そろそろ…行くな」


研究員 「あぁ。…そういえば、あの二人はどうするんだ?」


ヴェイカス 「…現状維持ってとこだ。別に俺がいなくてもやっていけるだろう?
        まぁ、たまには、おまえが顔出しぐらいしてやってくれ」



研究員 「そうか。…この事は知ってるのか?」




ヴェイカス 「もちろんだ。全ての事を話してるし、彼女等の記憶も正常だ」


研究員 「…わかった」






*************************************************************************************




パニ 「…さて、何て言えばいいかなぁ~」


パニ 「当然、怒ってるだろうし…むー」


パニ 「って、悩んでても仕方ないか。ひとまずは連絡っと」











紗羅 「!! 姉さん!?」


パニ 「よ、よぅ…。連絡しなくてごめんな…。あ~…と…」


紗羅 「今どこにいるの!?みんな心配して探しまわってたのよ!?」




パニ 「ぅ…ぁ…。ぇーと…ほんと、悪かったよ…。今はトンカシティに…」




アレン 「こンのバカ姉貴!何やってたんだ!」


パニ 「ぉぉぅ。アレン…か?あはは。ちょ~と色々あってさ~…」


アレン 「アリスが…アリスティアがっ!」


パニ 「? アリスがどうかしたの?」




アレン 「…………全部…思い出しちまったじゃないかっ」




パニ 「!?」


アレン 「姉さんが…姉さんが何の連絡もしてこない上に帰ってこないから!」


パニ 「………」


アレン 「何がきっかけだったのかまでは話してくれないけど、
     ダウンタウンに居る何でも屋のおっさんに依頼したみたいなんだ…」



パニ 「依頼?」


アレン 「…姉さんの…過去を…」


パニ 「っ!?」


アレン 「それで……その情報を見たらしく………」


パニ 「…そっかぁ。それで思い出しちゃったのか。……今、アリスはどうしてるの?」


アレン 「部屋に閉じ篭ったまま、出て来ない…」


パニ 「ん。分った。戻ったら、ちゃんとアリスに話しをするよ。…それまでは、
     アレンが傍に居てくれるんでしょ?」



アレン 「当然だ!」


パニ 「…なるべく早く戻る様にするから。それまでは…頼むね」


















パニ 「…………潮時か…な」

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