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誓い



父さんが消えたあの日から、私達弟妹はお互いの事を延々と話し続けた。

今まで言葉にしなかった感情を…心の奥底に締まっていた本音を…。

全てを吐き出すように――。











 時として言い争いにもなった。激しく怒鳴りあい、喧嘩にもなった。
 互いに泣き崩れたりもした。
 その場に居るのが辛くなって逃げ出したりもした。









 
 それでも、あの子達は私を迎えに来てくれた。
 手を差し伸べ、笑顔で『帰ろう…』と、言ってくれた。

 そして、気付いた時には、皆で笑い合う日々が続いていた――。


 






















 
 




弟や妹達が話してくれた心の想いは





 
 




全てではないのかもしれない。





 
 




誰にも言えない、自分だけの想いがあるかもしれない。





 
 




それでもあの子達は





 
 




私を信じて語ってくれた。


 だから、私も――。
 
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 平穏な日々が続く中、あの時の…父さんと再会で私の能力は完全に開花してしまった。 いや、自分自身が意識してしまった…と言った方が適切なのかもしれない。
 その為か、ちょっとした気の緩みで通りすがりの人の『声』まで聴こえてくることが何度もあった。 否応無しに流れ込んで来る人の感情に、私は恐怖と言うモノに飲み込まれそう
になっていた。
 
 だけど…
 
 優しく接してくれる妹達が居た。
 この能力をどうにかしようと考え、調べ抜く弟達が居た。
 あの子達が協力してくれたおかげで、自身が持つ能力は、何時しか自分の意思で操作出来る様にまで成長した。
 普段の生活をして行くには、なんの支障も持たない程に。
 
 しかし、あの時の…父さんが話してくれた内容は幾度と無く思い出す。
 自分の中で抱いている疑問がいくつもあるからだ。
 時間さえあれば、全ての事を知ってしまいたかったのに・・・。

 母さんとセレス母さんの事。
 セレス母さんが持つ『能力』の事。
 その能力を使って、私の『記憶』がどこまで改竄された物なのか。
 ヴェイカスとの関係や、あの『身体』を作らなければいけなかった理由。
 その身体の『作り方』
 あの時…父さんの『心』が消えていく時、ヴェイカスの『身体』も、同様に消えてしまった。
 もし、『器』として『人間』の身体を使っていたのなら、その『器』は残るはず…。
 だけど、あの時は何も残らなかった。まるで、彼等は存在しなかった様に

 本当は『作り方』なんて知らない方がいいのかもしれない。
 もし、その研究結果が口外されれば、悪用されるのは判りきっている。
 そうなれば、異端者狩り等の争いが再度勃発するだろう。
 あんな残虐な事を繰り返してはいけない…。

 それでも、私の…私達の知り得ない事が、まだ存在しているのは確かだ。
 


  『いずれ全てを知る時が来る…』

 

 印象深かったこの言葉。
 この言葉を残したと言うことは、その『時』がいつか必ず来ると言うこと。
 その時に何が起こるかは判らない。何を知ってしまうのかも判らない。
 また、誰かが傷つきツライ想いをするのかもしれない。
 今まで以上に沢山の涙を流すのかもしれない。
 それでも、私達は待ち続けると決めたんだ。

 全てを受け入れる為に…。 

 



 そして、




 
 今度は私が護り抜こう。

 何があってもあの子達を信じ、私の全ての力を持って…。

 『家族』と言う私の大切な人達を――。
 
 























 











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